シミュラクラ(類像)現象

Web研(第3回)に参加しました。(その2)

07-09-24(Mon)

Web研(第3回)に参加しました。

先週木曜日(2007/9/20)にWeb研(第3回)に参加してまいりました。

ユーザーエクスペリエンスを最適化するためのプロジェクトデザイン』と名打たれた今回、ビジネス・アーキテクツ(以降bAとさせていただきます)の佐藤伸哉氏と、ネットイヤーグループの坂本貴史氏がゲストとして招かれ、生の現場の声を聞くことが出来ました。

第一部では、お二人それぞれの「プロジェクトデザイン論」を、第二部ではディスカッション形式での「プロジェクトデザイン論」をお聞かせ下さいましたが、今回はその第一部のレポートを。

プロジェクトマネジメントの一般論に留まらず、ユーザーエクスペリエンスの最適化をミッションとしたディレクションのあり方についてそれぞれの立場からお話いただきます。その真髄は、必ずやあなたのプロジェクトマネジメントに活きるはずです。

インフォメーション・アーキテクトとしても知られる両氏の講演&対談は、Webディレクター、プロジェクトマネージャー必見!どうぞお見逃しなく。

続きは「Web検定が企画協力する無料セミナー 第3回開催!」─ http://www.webken.jp/id/000048/ ─から。

『段取りで決まる!Webプロジェクトデザインの最前線』(第一部)

【bA・佐藤氏】
「大規模なプロジェクト≠ページ数」「大規模なプロジェクト=複雑の度合いの高いプロジェクト」
そう語る佐藤氏。
今まで携わった案件では、ページ数はともかくとして、事業統合や企業統合、お役所関係のWebサイト構築など関係者の増大による『調整事項』が多くなるプロジェクト=大規模なプロジェクトとおっしゃいます。
bAという会社はWebサイト構築だけでなく戦略設計から企業(あるいはお役所)に関わる為、それだけ関わる人の数が多くなるといいます。

そんな大規模のプロジェクトを回すのに一番大切な事は「ゴールの共有」だと断言されていました。
「誰のためのデザイン?=誰のためのプロジェクト?」ということを軸に、チーム内での目的だけでなくクライアントにもゴールを理解してもらう関係性の構築がプロジェクトを運営する上で一番大切である、と。

その度合いというのが、3ヶ月間のプロジェクトであれば、チーム内と対クライアントと、共に2ヶ月はゴール共有の為の会議や教育を行い、実装は1ヶ月で済ませてしまうそうです。
確固たるゴールが共有されていれば、確かに、方向性が揺らいでしまうことはないでしょう。

また、プロジェクトデザイン=経験とセンス(経験とセンスの度合いはリンクしている)だともおっしゃいました。
センスというのは、「三手~四手先を見抜く力」「思い切り」「経験から得る対応策」というビジネスの『勘』の事ですが、これらは経験を踏む事で身についていく事です。
センスを積む=場(機会)を作る事、として、プロジェクトのメンバー変遷には、1人1人のスキルセットを考慮した上でのプロジェクトの最適化を行うことも大事だそうです。

【ネットイヤーグループ・坂本氏】
ネットイヤーグループの言う大規模案件とは、(世間への)波及効果が高い案件だと、坂本氏はおっしゃいます。

プロジェクトの計画を立てる上で大事な事として、「リスク管理表」「イシュー管理表」「年間/半期でのスケジュールの管理表」をそれぞれ作成する事とされます。

上記、佐藤氏のおっしゃる「ゴールの設定」に関連することと感じましたが、各承認プロセスなどを含めたリスクの予測&共有を目的とした「リスク管理表」の作成と、疑問点などを逐一潰せるようにした「イシュー管理表」をチーム内、対クライアントで共有しておくことでプロジェクト進行時のスムーズな対応が図れるそうです。

プロジェクト進行時に不可欠なUX、スキル、という視点で行くと「さまざまな分野の専門範囲は広域にわたっての理解が必要である」、「専門性の深さは経験を伴う」と坂本氏はおっしゃいます。
プロジェクト管理者として(制作者としても)「どんなことができるのか」という理解は不可欠であるけれども、実装にはそれなりの経験が無いと難しいと断言されます。

しかしながら、「Webデザイナーに必要なもの」として上げられたのは、以下でした。
「インフォメーションアーキテクト、ビジュアルデザイン、プログラミング、開発、ライティング、プロジェクトマネージメント」の各能力以上に「一般的なコミュニケーション、対人コミュニケーション、問題解決、忍耐、適応性」の各能力が最重要である、と。

発言能力など、一般常識(経験)が何より重要であり、様々な面でまとめなくてはいけないのがプロジェクトマネージャーであり、その他のスキルに関しては就職後に身につければ良いことである、と。

以上が第一部の内容でした。

お二人ともこの後の第二部でも何度もおっしゃっていましたが、スキルというのは経験を積む事でしか身につかないといいます。
実際、「いくら本などで勉強したことでも、実務現場ではすべてが正しいとは限らない」というのは経験を積まなくては分からないことです。

今回のこのWeb研を聞いていると、お二人ともが「人間としてのコミュニケーション能力がまず必要、あとは実務でスキルアップを目指せ」というスタンスだったように感じます。
つまり、企業に必要なことは、「人材教育能力」であるのではないかと思いました。

この後に行われた第二部でさらにプロジェクトマネジメントと経験、さらにはその人材教育にまで及んでの話を伺うことが出来ました。
そのレポートはこの次のエントリーにて。

Posted by moriya emi|Category: セミナーレポートComments(0)Track Back(0)
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