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07-10-07(Sun)

CSS Nite LP4に参加しました

画像:CSS Nite LP, Disk 4バナーWeb標準の日々」のアンコール版として人気セッションを再現した「CSS Nite LP, Disk 4(通称「LP4」)」が、昨日2007年10月6日(土)に開催されました。

Web全般に渡る内容だった「Web標準の日々(通称、日々)」から、今回はWebディレクションにフォーカスされた内容で、益子 貴寛氏(サイバーガーデン)・森田 雄氏(ビジネス・アーキテクツ)橋本 正徳氏(ヌーラボ)・神森 勉氏/佐分利 仁氏(アンカーテクノロジー)・林 千晶氏(ロフトワーク)の6名をスピーカーに迎え、5セッションに渡って各人のノウハウの公開がありました。

今回はその内容を若干レポートします(内容に関しては別途後日公開される公式レジュメ配布などにリンクさせることにします)。

■「一緒につくろう!XHTML+CSSガイドライン 〜ディレクションバージョン〜」
益子 貴寛氏

社内(の色々なものの)統一を目的とする、ガイドライン作成の是非を広めてくださいました。
たとえばスキルの均一化やノウハウの体系化を促し、中小企業での属人化をフォローする為にガイドラインを作成しよう、ということを前面に出されていました。

ガイドライン作成、というと私の受講前の意識とすると「守るべき規律」というイメージだったのですが、益子氏いわく、「ガイドラインが足かせになってはいけない」「皆(制作者)の心を楽にするのが目的」「たくさん作れば良いというものではない」ということをことさら前提としておっしゃっていました。

内容的には、「Web標準の日々」で使用されたXHTML+CSSのガイドライン作成方法を中心に(こちらでフォローアップされているレジュメに相当詳しくかかれています)、ガイドライン作成時のポイントや注意点をお話されました。

また、最後に結びで(よく益子氏のおっしゃることですが)コーディングにおいて不可能なデザインや仕様というのはありえないので、どんなものでもコーダーはコーディングするべきである、ということをおっしゃっていました。
マークアップによってデザインなどの制約を持たせる事は絶対にしないでください、と。

今回のディレクションというテーマとは少し違いますが、その言葉に重みを感じました。

■「ビジネス・アーキテクツのコミュニケーションデザイン」
森田 雄氏

このセッションは「Web標準の日々」を聞いて再演していただきたいな~、と個人的に感じていたうちのひとつでもあり、今回も食い入るようにお伺いしてきました。

幸運なことに、今回はレジュメの写真撮影・音声録音など可能(再配布不可)だったのですが、それは参加者特権として公開できませんが…。(参加するとこんなこともたまには起こるわけですね!)

「Web標準の日々」の内容からプラスされた内容としては、「メディア」「チャネル」「ツール」というフェーズをきちんと切り離してWebサイトの目的を設定しなければ、完成したサイトは破綻してしまう、ということを新たに提言されていました。
それぞれ独立させて表現させていくべきものを一緒くたに表現していこうとすると、どれも中途半端になってしまったり、あるいは方向性違いで一番伝えたいことや顧客獲得に失敗する、と。

その内容を前提にして、B2Bサイトをどう表現していくべきなのか、またB2Bサイトの表現の難しさ、などをご紹介くださいました。

本編でお伺いしたときにも思ったのですが、森田氏は経験からなのか生まれつきなのか、本当に「普通に考えればこうしかならない」ことを「普通に」仰る方だな、というのを再確認しました。

どう組織・チームを動かせば上手くプロジェクトが回るのか、どう見せていけばそのサイトが最適化されるのか。
経験が伴わなければもちろん簡単には解り得ない事ではありますが、本当にすごいので、目標とするにはとても良い方のうちの一人だと感じました。

■「みっちりみちみち バージョン管理!」
橋本 正徳氏

福岡から遠路遥々いらして、ファイルのバージョン管理(上書きや消失防止)に関して「subversion」というソフトを使いましょう、という今回のディレクション特集とは少し違ったテーマで内容が進められました。

オープンソースの「subversion」を使用して、ありとあらゆるデータを一元管理することによって制作データの複雑(複数)化を解消することを進めよう、という内容です。

「subversion」は結構色々な製作会社で使用されているそうで、これを受講する前に、同業の方からお話を伺いながら「subversion」の存在は知っていたのですが、それを実際どのように使用するかをご紹介くださいました。

すみません、てっきりローカルでは完結できない仕様なのかと思い感想に「ローカルで完結できたらいいのに…」と書いたのですが、「subversion」はローカル環境でも設定できるそうで、一人作業にも向いたバージョン管理機能ですので、是非一度自分のマシンにもインストールしてみようと思いました。

■「Web制作におけるアートディレクションとテクニカルディレクション」
神森 勉氏/佐分利 仁氏

このセッションも再演して頂きたいうちのひとつだったのですが、本当に佐分利氏のお話が面白いのです。

「Webディレクター」とはそもそも何をするべきなのか?
という部分から始まり、FindJobで適当に見繕った「Webディレクターの応募要件」を元に、結局何をしていったらいいのか?というところを前半に佐分利氏がお話くださいました。

結論として、「Webディレクター」とは「いかに上手く人を使うか」であり、プレーヤーとなるのであれば、その人は「ディレクターなんてやめてフリーで働け」。「自分一人で完結しない!ホウレンソウ!(報告、連絡、相談!)」をできることがプロジェクトを回す、ディレクターである、ということを仰っていました。

またアートディレクターにも言及されていて、「クライアントに的確に発言できる人」がADとしていて、【クライアント】【デザイナー】【プログラマ】【ディレクター】のそれぞれの日本語を翻訳しつつそれぞれに伝える通訳がADであるとされていました。

ディレクター・アートディレクターともに、いかにプロジェクトをスムーズにするかに重きを置いて、「名前がかっこいいからじゃないよ、よっぽど大変なんだよ」ということを前回も、そして今回もおっしゃっていました。
また、ワイヤーフレームでデザイナーの可能性を潰してはいけない!ということも声高に、四角を使ったワイヤーフレームを作ってメニューの位置などを決定させてしまうと、デザイナーの意思が潰れて実の無いデザインが上がってしまう、と仰っていたのも印象的でした。

後半は神森氏にバトンタッチして、テクニカルディレクターとは、ということにフォーカスされ、今までの経験を元にお話されていました。

実装面での折り合いをつけたり、ガイドライン作成・デザイン設計等をして、技術面でのサポート役をするのがテクニカルディレクターである、と。

結局一人でのプロジェクトはありえないので、個人をどう上手く使っていくのか、というのを考えるのが監督役である「(各)ディレクター」の役割なのだということを改めておもいました。

■「クライアントのHappyを実現するためのWebディレクションとプロジェクトマネジメント」
林 千晶氏

株式会社ロフトワークのディレクションノウハウを元に、どのようにプロジェクトマネジメントをしていけば良いのかということをお話くださいました。

林氏に関しては、(はじめてお伺いしたのですが)もう、本当に、レジュメが面白くて、そして驚くほどにお話が上手で。
私がここであれこれ書くよりもフォローアップを頼りに、ぜひとも見て、そしてポッドキャスト(MP3)を聞いて内容をご確認いただきたいのです。

手抜きレポートなわけではないのですが、それほどに面白い内容でした。

そして、あれだけいろんなことをご紹介くださるので、同じ女性として、36歳(笑)の母として、尊敬できる仕事のできる女性だ、と感じました。(セミナーとは少し、内容が違うのですが…)

Posted by moriya emi|Category: セミナーレポートComments(4)Track Back(0)
コメント一覧

お、翌日にレポートup、おつかれさまです!
いつもながらちゃんとアウトプットしてすごいなぁ…

CSS Nite LP4、よかったですね。
わたしもとっても勉強になりました。
今回のスピーカーの皆さんは全員、
「この人と一緒に働いてみたいなぁ…」と思わされる何かがありましたね。

Commented by もつ さん|07-10-09(Tue)

やー、コメントするの恥ずかしいんですが、感想どうもありがとうございます。
bA森田です。

ここの冒頭に「5名のスピーカー」とあるのですが、神森さんとサブリンはふたりでひとつなので、人数でいうと6名で、まあ「5セッション」とかって表現したほうがいいかなぁって思いました。細かいツッコミでごめんなさい!

Commented by yuu さん|07-10-10(Wed)

もつさん:
いつもコメントありがとうございます!
自信なく、「これでおっしゃってたことは正しいのか…?」と自問しながらいつも書いています。。。
もつさんもいつもしっかりメモメモされているので、ホントに「これはないよー!」というのが有ったら教えてください。

今回で関東は一区切りと鷹野さん、おっしゃってましたね。
もっとたくさんやってほしいのになぁ。

Commented by moriya emi さん|07-10-10(Wed)

森田さん:
ももも、森田さん自らコメントを残してくださるとは!!!
急いで修正を致しました!

こちらこそ、本当に素敵なセッションをありがとうございます。
毎回、毎回(参加のできるときには)楽しみに拝聴している一ファンです。

ファンとは言え、森田さんもブログで仰るように参加したからには一当事者でもあり、少しでもWebに携わる者として、考えていかなくてはいけないことが山ほど有るな、と毎回帰り際には猛省です。
今後も皆の目を覚まさせるような「喝」を業界に吹かせて下さい。楽しみにしております。
そして、こっそり、目標にさせていただきます!

Commented by moriya emi さん|07-10-10(Wed)

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