前回のエントリーから間が空いてしまい、おまけに CSS Nite のサイト上でもフォローアップとして当日の資料が公開されてしまっていますが、今更ながら私のレビューを。
今回も前回に引き続き、「CSS Nite in Ginza, Vol.21」(通称、帰ってきたCSS Nite、らしい)の後半の模様。
後半は空飛ぶ株式会社の原一浩氏/寺田学氏/尾花衣美氏のお三方によるモバイルサービス【アクビィ】の開発に関するお話「携帯用サービスにおける実装とデザインの現実」。
設計〜リリースまでの事をお話下さいました。
【アクビィ】とは15〜25歳くらいの女子をターゲットとしたSNSだそうです。
アクビィとは、内輪グループを作って、写メやメッセージを書き込み、コメントし合あえるサービスです。クラスやサークル、バイトなど、仲の良い友達でグループを作って、なんとなくダベってみましょう。いつでもどこでも、好きなときに仲間と「イマのキモチ」を共有できる――きっと、もっと仲良く、たのしい毎日が待っています。
上記はアクビィのサイト─ http://aqv.jp/ ─から
この【アクビィ】、携帯電話からしかアクセスができないそうです。
mixiなんかはPCでサービスが始まって携帯電話に飛び火したSNSですが、アクビィは完全に携帯電話主体で仲間と関われる、そんなサービスなので、上記のURLを見てもPCのサイトにQRコードが貼付けられているのです。
とても面白かったのは、このサイト、システムの開発をベトナムで行っているそうです。
ベトナム?
ベトナムと言えば!デジパの未来!!
ということで、ケータイの話を聞きに行ったつもりが、鼻息荒くベトナムでのオフショア開発についての事例に耳を傾けてきてしまいました。
まずはそのお話を。
■ベトナムでの開発をどう行っていたのか?
電話代等とても掛かってしまうので、Skypeを使って(IP)電話会議をされたそうです。
ところがこれが意外に上手い事働いたそうで……
よく考えて!!!ベトナムに日本の携帯キャリアのアンテナが立っていないので開発した携帯のシステムをどう検証したのか?─IPのテレビ電話を使って、日本の携帯の状況を映しての確認、等を行ったそうです。
確かに、テレビ電話を通せば日本の携帯電話の画面が海外でも確認出来ますね。
また、色々考え抜いた果てに一番携帯電話に画面が近いということで、NintendoDSを使った検証も行ったそうです。
■ベトナムでの開発の長所と短所
長所として日本と殆ど時差がなかったこと、また、人件費等がとても安かったことを挙げられると共に、短所として上記のように実機がない(使えない)ことと幾度となく起こる停電問題を挙げられていました。
停電て……
そうなんですか??
停電が何度も起こってしまうと、サービスに関するフィードバックやバグ対応等に本当に時間が掛かってしまって、その問題をいかに解決するかが今後の課題だ、ともおっしゃっていました。
彼らの話す内容で上記以外の事でとても面白かったことに、役職問題が有りました。
それぞれに不思議な役職をお持ちです。
原氏─取縮役
寺田氏─車掌
尾花氏─リーダー
三者のこのプロジェクトで行う職を元に付けられた役職だそうですが、中でも原氏の取縮役がなんとも。
来場者からの質問で「こういうサービスはやっているうちにアレがしたいコレがしたいという意見が出てくると思うのですが……」との発言に「だから私がそのやりたい事を取り縮めるわけですね」との発言。
単に機能を追加して行くだけでなく取捨して行く事も大事なんだな、と改めて気づかされました。
実際の講演内容には、上記以外に設計、デザイン、カラー計画、コーディングでの使用タグについて、バックエンド実装に関して、ユーザーテストに関して、PCとの違い等を話されていたのですが、それらは資料の方におさめられていたと思いますので、「CSS Nite in Ginza, Vol.21」のフォローアップ記事の方からご確認ください。